中学陸上部外部指導者「女子に抱きつく」と不適切発言 | 三重・毎日新聞

教育現場の現状における生徒たちの性的被害はもはや看過できない所まで常態化、そして悪化している。

中学陸上部外部指導者「女子に抱きつく」と不適切発言

毎日新聞記事

三重県朝日町立朝日中学校の陸上部で、外部指導者の男性(67)がミーティング中、「(男子部員が学業で)成績5を取ったら、(うれしくて自分が)女子部員に抱きつく」などと発言していたことが、町教委への取材で分かった。町教委は、男性が教育上の不適切発言をしたと認定し、19日付で厳重注意処分にした。町教委によると、男性は20日、退任する意向を町教委に伝えた。

 町教委によると、男性は今年7月、町内のグラウンドで部員約20人を集めたミーティングを行った際、3年生の男子部員に対して、その場にいた女子部員を名指しして、「抱きつく」と発言した。外部からの指摘を受けて19日、坂口喜久夫教育長らが面談を行い、男性は事実関係を認めた。「男子部員に良い成績を取ってほしいという意味だった。冗談のつもりだった」と説明したという。

 このミーティングに参加し、発言を聞いた複数の生徒は毎日新聞の取材に、「気持ち悪いと思った」「ドン引きした」と話した。学校が部員を対象に16日に行った無記名のアンケートでは、回答した21人のうち、16人がこの発言を「覚えている」とした。

 また、町教委は男性が部員に対して度々、「ばか野郎」と声を荒らげることもあったとし、問題があると認めた。

 男性は部活動に外部指導者を参加させる町の「スポーツエキスパート事業」で、2010年度から長距離走を指導していた。町教委によると契約書面は存在せず、町は「報償費」として男性に月2回、時給約1000円を支払っている。

 町教委は、男性が「深く反省している」などとして、今後も同部で指導を続けさせるとしていた。ただ男性は、町教委に「これ以上、生徒に迷惑を掛けられない」として指導者から退く意向を伝えたという。

生徒たちの声を聴け

性的な目的で外部指導者になるのやめて欲しい。「冗談のつもりだった」などとは全く言い訳がましくみっともない。「ばか野郎」と暴言を吐く指導もあったようで、もはや陸上競技には一切関わらないで欲しい。
「ばか野郎」指導は一概に排除すべきだとは思わないが、週末だけの外部指導者にその指導ができる関係を多数の生徒と構築できるとはとても思えない。

しかし、問題は平日に指導する教師にもある。

中体連・高体連の教師たちはもっと巧みだ。生徒が在学中はグルーミングだけし懐かせておいて卒業後に自由恋愛の体で遊びで交際し飽きたら捨てる。被害者にとっては精神的死にも等しい。
周りの教師たちは道義的問題はあっても犯罪性を問えないので、教師同士の噂レベルでは話しても顕在化はしない。現状はもはや看過できない所まで常態化、そして悪化している。

人に対して網をかける性犯罪歴DBには限界がある。また学校を閉鎖的にするのもこれからの時代にはそぐわない。唯一の解決策は「日本版DBS」などではなく、生徒の声を日常的に聴く機会を設け、問題があると声が上がった指導者はすぐ排除するという方法であろう。この方法でしか生徒たちを守る術はない。

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