陸上女子100メートルで日本歴代2位の11秒32の記録を持つ高橋萌木子(ワールドウィング)が、故障からの復活に向けて歩みを進めている。
6月3日に鳥取市で行われた布勢スプリントの一般女子100メートル決勝で12秒16(+1.4m)をマークして3位。
埼玉栄高時代に全国高校総体100メートルで史上初の3連覇を達成。2005年全国高校総体では100メートル、200メートル、400メートルリレーの3冠を達成した。2007、09年の日本選手権100メートルを制し、12年ロンドン五輪では400メートルリレー代表にも選ばれた。
しかし、13年春以降は両足のアキレスけん痛に苦しみ、「何度も引退を考えた」と打ち明ける。
富士通を退社した15年秋から2年間は貯金を切り崩して治療と練習を続けた。昨秋に鳥取市のワールドウィングエンタープライズに入ってサポートを受け始めると、足の痛みが和らいだ。
「良くなっている実感がある。光が見えた」
「(福島千里には)大事な時に連絡をもらえたり、会えたりした。彼女の存在がここまでやらせてくれた」
「もう一度、(福島千里と)同じステージで走りたい。そして、自己ベストを出したい」
時事ドットコム