宮城県高校駅伝・男女とも仙台育英学園高校が好記録で優勝

男子第70回・女子第31回全国高校駅伝競走大会県予選は10月20日、若柳中学校前発着「栗原ハーフマラソン公認コース」で開催され、
男女とも仙台育英学園高校が全区間で区間賞を獲得する完全優勝。12月22日にたけびしスタジアム京都(西京極)発着で開催される全国高校駅伝、
11月7日に長井市(陸)付設ながい黒獅子ハーフマラソンコースで開催される東北高校駅伝の出場権を獲得した。(改訂5版)

全国高校駅伝
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2019年度 宮城県高校駅伝

男子

男子は5年連続28回目の優勝、記録は男子2時間02分46秒のコース新

区間オーダー

区間オーダーは意外なものであった。吉居大和君(3年)・喜早駿介君(3年)の両エース、走力は互角とも思えるが5000m自己記録で13分台の記録を持つ吉居大君を3区に配置。1区に喜早君を配置した。
留学生ディラング君(2年)を4~5番手の部員を配置する6区に起用し、4区には3人目のエースと言っても良い山平怜生君(2年)を起用した。ディラング君を6区に配置できる戦力の豊富さこそが今年、仙台育英学園高が全国での優勝候補と目される所以であろう。

仙台育英・男子の区間オーダー
1区 14:17.87 8:08.46 喜早駿介(3)
2区 14:34.07 8:26.71 白井勇佑(2)
3区 13:55.10 8:06.44 吉居大和(3)
4区 14:18.79 8:23.53 山平怜生(2)
5区 14:33.80 8:29.89 小原快都(2)
6区 14:13.33 8:15.53 ディラング(2)
7区 14:23.10 8:24.39 菊地駿介(3)
※記録は、5000m・3000m自己記録

吉居駿恭君(1年)の起用もあるかと思われたが、今年県予選での起用はなかった。既に3000mで08:18.87の記録を持つ吉居駿君、あと2か月の成長次第では全国での起用もあるかもしれない。

レース結果

1区は、喜早駿介君(3年)。
1区から仙台育英は独走。喜早君は他校のランナーとけん制しあうことなく後続に2分近い差を付けて2区に襷を託した。まだコンディションが良いとは言えない中、1区10kmでの攻めの走りはそれだけ走りこんできた練習に裏打ちされた自己の走りへの信頼の証だろう。記録は29分44秒で区間新記録だった。

2区は、白井勇佑君(2年)。
記録は8分24秒で区間新記録だった。
長距離区間1区・3区、二人のエースに挟まれる2区。走りによっては1区のアドバンテージを吐き出しかねない重要な区間。それは好走すれば結果に大きな影響を及ぼす区間であるともいえる。重圧は確実にあったであろうことが想像できる。
結果は区間新記録で正に駆け抜けた。3区吉居大君に襷を託すときの自らの快心の走りへの表現は、重圧を跳ね除けた喜びと安堵との入り混じった感情の表現だったのだろう。自信は深まったと思われる。

3区は、吉居大和君(3年)。
1区に配置されるだろうと予想していた吉居大君であったが、3区に配置された。おそらく京都でも3区を任されるのではないかと思われる。
記録は23分15秒で驚異的な好記録であったが、通常留学生が主に走る区間であるということや単独走ということもあり区間記録を更新することはできなかった。
留学生並みの結果を出した吉居大君。京都での3区、区間国際記録はワンジル君・仙台育英が2004年に記録した22分40秒、区間記録は佐久長聖・中谷雄飛君が2016年に記録した23分28秒。宮城県記録・仙台育英記録は伊藤一行君が2003年に記録した24分12秒。
コース差異はあるが、コンディションはおそらく良くなるであろうし、集団走になる可能性もある。より多くの記録の更新が期待される。

4区は、山平怜生君(2年)。
2年生の現在のエースであり、現世代でも3人目のエース山平君。留学生ディラング君を6区へ押しやり4区への配置を手にした。
記録は24分00秒で区間記録更新。単独走・気候を考えれば、持久力・スピードともに既に全国トップクラスであることを証明した走りであった。

5区は、小原快都君(2年)。
記録は8分27秒で区間記録更新はならずも、好記録。トラック3000mの記録を上回る結果。おそらくトラックで記録を更新する機会に恵まれず、実際にはかなりの走力の持ち主なのであろう。非公認記録を是非聞いてみたくなるほどだ。

6区は、ディラング君(2年)。
記録は14分21秒で区間記録更新。京都ですら5km区間で14分を切ったランナーは一人しかいない。留学生を6区に配置できる強み・トップ層の厚さ。混戦になった時には強烈な存在になるのではないだろうか。

7区は、菊地駿介君(3年)。
記録は14分35秒で区間記録更新。
全ランナーから襷を託され、チーム関係者・サポートメンバーの想いを背負う最も重圧のかかる区間。十分なアドバンテージを持っての走りであったが、2時間2分台の目標へ向けての攻めの走りだったようだ。トラック5000mの自己記録とほぼ同タイムでフィニッシュしている。

結果として、7区間中、5区間で区間記録を更新。総合記録2時間02分46秒はコース新記録の圧勝であった。

仙台育英・男子の総合結果

1位 2:02:46 仙台育英 CR
通算順位 区間順位 氏名
1 1 0:29:44 1 0:29:44 喜早駿介(3)SR
2 1 0:38:08 1 0:08:24 白井勇佑(2)SR
3 1 1:01:23 1 0:23:15 吉居大和(3)
4 1 1:25:23 1 0:24:00 山平怜生(2)SR
5 1 1:33:50 1 0:08:27 小原快都(2)
6 1 1:48:11 1 0:14:21 ディラング(2)SR
7 1 2:02:46 1 0:14:35 菊地駿介(3)SR

全国高校駅伝への展望

昨年度2018年全国高校駅伝・仙台育英

11位 2:06:07 仙台育英 宮城
通算順位 区間順位 氏名
1 42 0:31:53 42 0:31:53 吉居大和
2 37 0:40:23 19 0:08:30 佐藤礼旺
3 18 1:03:41 3 0:23:18 ムセンビ
4 11 1:27:23 4 0:23:42 喜早駿介
5 11 1:36:15 8 0:08:52 黒須優翔
6 11 1:51:20 17 0:15:05 山平怜生
7 11 2:06:07 10 0:14:47 金田龍心

苦杯をなめた昨年度の全国高校駅伝。今年、圧倒的強さで勝利を成し遂げ雪辱を期する仙台育英学園高校の想いは並々ならぬのもがあるであろう。

今年、優勝候補と目される高校は、仙台育英・倉敷・佐久長聖の3校。他の高校も10月既に行われた競技会で5000mPB更新者を続々と輩出し、結果その戦力を公に周知されているが、トップ層の厚さから、この3校の中から優勝校が出るというのが一般的な予想であろう。

仙台育英学園高・真名子圭男子監督のレース後のコメント、「昨年の記録を約3分縮め驚いた。昨年悔しい思いをして、吉井、喜早を中心に真面目にやってきた結果。プレッシャーをもらいながら、立ち向かいたい」。
「プレッシャー」とは全国の各代表からマークされる存在であることを指し、「立ち向かいたい」とはそれに打ち勝ち圧倒的勝利を目指すということであろうかと思われる。

区間オーダーは、ほぼ今回の宮城県高校駅伝と同様な配置になるのだろうか。あと2か月あるので今回選ばれなかったメンバーの奮起を期待し、今回メンバーにはさらにそれを上回る飛躍を期待したい。
ちなみに個人的な想いではあるが、吉居駿恭君(1年)には是非メンバー入りして欲しい。将来のエース、そして卒業後の活躍への期待に思いを馳せる時、1年での京都の経験は大きな財産になるだろう。

・全国高校駅伝・宮城県記録
総合記録 2:01:32 仙台育英 2004

区間記録
1区 29:12 佐藤秀和・仙台育英 2004
2区 08:17 吉居大和・仙台育英 2017
3区 24:12 伊藤一行・仙台育英 2003
4区 22:59 佐藤秀和・仙台育英 2003
5区 08:44 釜石慶太・仙台育英 2004
6区 14:24 棟方雄己・仙台育英 2007
7区 14:13 一色恭志・仙台育英 2011

区間国際記録
3区 22:40 ワンジル・仙台育英 2004
6区 14:23 ガディア・仙台育英 2011

仙台育英・5000m15分切14名
13:55.10 吉居大和(3) 3区
14:13.33 ディラング(2) 6区
14:17.87 喜早駿介(3) 1区
14:18.79 山平怜生(2) 4区
14:23.10 菊地駿介(3) 7区
14:33.80 小原快都(2) 5区
14:34.07 白井勇佑(2) 2区
14:35.64 吉居駿恭(1)
14:43.30 山岸柊斗(2)
14:44.22 三浦剛(3)
14:45.00 小池耀大(3)
14:46.86 後藤謙昌(2)
14:52.83 相澤俊介(3)
14:57.31 中澤優希(2)

上位7名平均 14:19(全国2位)
上位5名平均 14:14(全国3位)
上位3名平均 14:09(全国2位)
※10/12現在

仙台育英・3000m8分48秒切20名
08:06.44 吉居大和(3)
08:08.46 喜早駿介(3)
08:15.53 ディラング(2)
08:18.87 吉居駿恭(1)
08:23.53 山平怜生(2)
08:24.39 菊地駿介(3)
08:26.71 白井勇佑(2)
08:26.77 小池耀大(3)
08:27.59 後藤謙昌(2)
08:29.89 小原快都(2)
08:34.87 馬場健斗(3)
08:43.09 二村昇太朗(1)
08:43.75 齊藤海(3)
08:41.00 渡邉駿太朗(1)
08:42.64 三浦剛(3)
08:43.50 相澤俊介(3)
08:45.03 堀颯介(1)
08:45.61 山岸柊斗(2)
08:46.62 福田夢将(3)
08:46.77 中澤優希(2)
※10/12現在

総合結果・男子

  1. 2:02:46 仙台育英 CR
  2. 2:11:20 東北
  3. 2:14:06 利府
  4. 2:16:46 明成
  5. 2:21:56 古川工
  6. 2:23:31 聖和学園
  7. 2:24:02 仙台一
  8. 2:25:33 柴田

・優勝、仙台育英が全国高校駅伝出場権
・上位5校、5位までが東北高校駅伝出場権

※東北高校駅伝出場は各県4校であるが、男子の場合、県予選出場校が30校を超えた場合5校まで出場できる

区間賞・男子

  • 1区 29:44 喜早駿介(3)・仙台育英 SR
  • 2区 08:24 白井勇佑(2)・仙台育英 SR
  • 3区 23:15 吉居大和(3)・仙台育英
  • 4区 24:00 山平怜生(2)・仙台育英 SR
  • 5区 08:27 小原快都(2)・仙台育英
  • 6区 14:21 ディラング(2)・仙台育英 SR
  • 7区 14:35 菊地駿介(3)・仙台育英 SR

区間と距離

男子(7区間 42.195Km)
1区 10.00Km
2区 03.00Km
3区 08.1+Km
4区 08.1-Km
5区 03.00Km
6区 05.00Km
7区 05.00Km

女子

女子は28回目連続優勝、記録は1時間07分38秒の好記録

区間オーダー

留学生ムソニさん(3年)がオーダーから外れる。全国高校対校陸上(インターハイ)の1500m予選で途中棄権してから公認時計と出していない。
全5区間5名のメンバーはムソニさんを除いた3000mPB上位5名が順当に選ばれる。

仙台育英・女子の区間オーダー
1区 09:19.00 小海遥(2)
2区 09:07.30 木村梨七(3)
3区 09:24.29 米澤奈々香(1)
4区 09:25.62 清水萌(3)
5区 09:32.33 山中菜摘(1)
※記録は、3000m自己記録

レース結果

全区間で区間賞を獲得する完全優勝。そして、1区小海遥さん(2年)、3区米澤奈々香さん(1年)、4区清水萌さん(3年)が区間記録を更新。1区から独走での圧勝であった。

留学生を欠く中、コンディションなどを考慮すれば1時間07分38秒という記録は素晴らしい。

仙台育英・女子の総合結果

1位 1:07:38 仙台育英
通算順位 区間順位 氏名
1 1 0:19:21 1 0:19:21 小海遥(2)SR
2 1 0:32:26 1 0:13:05 木村梨七(3)
3 1 0:41:50 1 0:09:24 米澤奈々香(1)SR
4 1 0:51:07 1 0:09:17 清水萌(3)SR
5 1 1:07:38 1 0:16:31 山中菜摘(1)

全国高校駅伝への展望

公認時計だけではその走力は分からず、今回メンバーが現時点でのベストメンバーだったのだろう。

仙台育英・釜石慶太女子監督のコメント、「1~4区で予想を上回る走りをしてくれた。気象条件を考えれば大合格。ベストメンバーを私の指導でしっかりそろえることができれば、京都でも面白い駅伝ができると思う」。

今回の記録は、京都でも十分に優勝争いできる記録ではあるが、やはりトップ3名には抜きんでた存在が欲しい所であろう。京都でもムソニさんを欠くのであればあと1名9分20秒切の安定した走力を持つランナーが欲しいところか。

1年米澤さんの好走は大きい。女子は800mでは春季から上級生と勝負でき、そして秋になると3000mでも頭角を現してくる。他にも1年生で、2か月の間に3000mの距離に適応し距離を伸ばしてくるランナーが出てくるだろうことが予想される。
メンバーに入れ替えはあるのか、今回メンバーのままか。どちらにしろ京都で優勝を目指すには留学生頼みではなく総合力が問われるのはどの高校も同じではないだろうか。

全国での優勝候補の1校である仙台育英。ライバル校には、立命館宇治・須磨学園・神村学園などが挙げられるが、女子は他にも伏兵が複数校いる。

仙台育英・3000m10分切10名
09:07.30 木村梨七(3) 2区
09:09.67 ムソニ(3)
09:19.00 小海遥(2) 1区
09:24.29 米澤奈々香(1) 3区
09:25.62 清水萌(3) 4区
09:32.33 山中菜摘(1) 5区
09:44.38 柳川愛絵(3)
09:50.91 佐々木寧菜(1)
09:56.24 門脇奈穂(2)
09:57.83 吉原あかり(1)

総合結果・女子

  1. 1:07:38 仙台育英
  2. 1:14:53 常盤木学園
  3. 1:15:16 東北
  4. 1:21:19 聖和学園
  5. 1:22:15 仙台二華
  6. 1:22:47 仙台三
  7. 1:23:12 仙台三桜
  8. 1:24:11 古川黎明

・優勝、仙台育英が全国高校駅伝出場権
・上位5校、5位までが東北高校駅伝出場権

※東北高校駅伝出場は各県4校であるが、女子の場合、県予選出場校が20校を超えた場合5校まで出場できる

区間賞・女子

  • 1区 19:21 小海遥(2)・仙台育英 SR
  • 2区 13:05 木村梨七(3)・仙台育英
  • 3区 09:24 米澤奈々香(1)・仙台育英 SR
  • 4区 09:17 清水萌(3)・仙台育英 SR
  • 5区 16:31 山中菜摘(1)・仙台育英

区間と距離

女子(5区間 21.0975Km)
1区 6.00Km
2区 4.1-Km
3区 3.00Km
4区 3.00Km
5区 5.00Km

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